左右盲

Lyrics

君の右手は頬を突いている
 僕は左手に温いマグカップ
 君の右眉は少し垂れている
 朝がこんなにも降った
 一つでいい
 散らぬ牡丹の一つでいい
 君の胸を打て
 心を忘れるほどの幸福を
 一つでいいんだ
 右も左もわからぬほどに手探りの夜の中を
 一人行くその静けさを
 その一つを教えられたなら
 君の左眉は少し垂れている
 上手く思い出せない
 僕にはわからないみたい
 君の右手にはいつか買った小説
 あれ それって左手だっけ
 ♪
 一つでいい
 夜の日差しの一つでいい
 君の胸を打つ 心を覗けるほどの感傷を
 一つでいいんだ
 夏に舞う雹のその中も手探りで行けることを
 君の目は閉じぬことを
 ♪
 僕の身体から心を少しずつ剥がして
 君に渡して その全部をあげるから
 剣の柄からルビーを この瞳からサファイアを
 鉛の心臓はただ傍に置いて
 ♪
 一つでいい
 散らぬ牡丹の一つでいい
 君の胸を打て
 涙も忘れるほどの幸福を
 少しでいいんだ
 今日の小雨が止むための太陽を
 ♪
 少しでいい
 君の世界に少しでいい僕の靴跡を
 わかるだろうか 君の幸福は
 一つじゃないんだ
 右も左もわからぬほどに手探りの夜の中を
 君が行く長いこれからを
 僕だけは笑わぬことを
 その一つを教えられたなら
 ♪
 何を食べても味がしないんだ
 身体が消えてしまったようだ
 貴方の心と 私の心が
 ずっと一つだと思ってたんだ
 

Audio Features

Song Details

Duration
04:27
Key
2
Tempo
152 BPM

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